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胸腔ドレーンの看護(挿入介助)1

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胸腔ドレナージの看護(介助)のやり方をイラストを使い分かりやすく解説します。

1 胸腔排液装置の準備


胸腔ドレナージの看護 ドレーンパック準備
1 胸腔排液装置(チェスト・ドレーンバッグ)を開封し、50ml注射器に減菌蒸留水を吸い上げて、空気導入口から医師に指示された吸引圧になる量を吸引圧制御ボトルに注入します。 ※水は黄色に着色されます

吸引圧に対し注入する減菌蒸留水の量は以下のようになります
  吸引圧(設定圧)  減菌蒸留水療
〇 ー20cmH2O   220ml
〇 ー15cmH2O   165ml
〇 ー10cmH2O   120ml
〇  ー5cmH2O    65ml

2 同様に水封室に減菌蒸留水を規定量(約30ml)を注入します。 
※水は青色に着色されます。

胸腔ドレナージの看護(介助) 吸引装置

3 連結チューブを吸引圧制御ボトルの差込口に強く差し込みます。
4 吸引ポンプ接続チューブを吸引装置に接続します。
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胸腔ドレナージの看護(介助) 水封室
5 吸引装置の電源を入れ、レバーを左に徐々に回して
6 水封室の減菌蒸留水に気泡が発生するまで吸引圧を上げます。
※出始めた気泡が消失するようであれば気密性が保たれていないので、各接続部分を確認します。

胸腔ドレナージの看護(介助) 吸引圧制御ボトル

7 ドレーン接続チューブをドレーン鉗子2本を使い、しっかりはさみこんでクランプ(閉塞)します。
8 そのまま吸引を続けると吸引圧制御ボトル内の液体に気泡が発生してくるので、連続的に一定の間隔で気泡が発生するように吸引圧を設定します。

その後吸引装置から接続チューブをはずし、水封室の水位が上昇し、そのまま30秒ほど停止するのを確認したら、ドレーン鉗子を外し、清潔な場所に置いておきます。

次ページへつづく

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